物が持つ価値。

この間京都で着ていたセットアップは祖父が90年代に仕立てたキットモヘアのスーツ。

 

 

 

僕より長生きしてるんですよ、コレ。

 

パンツに関しては実は昔からよく履いていたんだけど、ジャケットを着たのは初めてで。

 

良いモノを残してもらったなあ、としみじみ思うわけです。

 

 

だって、30年近く経った洋服が傷一つ無く新品同様で残っている。

 

これって素敵だと思いません?

 

まだまだ駆け出しとは言え、物を作る立場になってみてこの重みをより強く感じるんです。

 

1着のスーツが時を経て、祖父から孫に受け継がれ大切にされている。

 

こんな物作りをしたいです。

 

これを祖父のクローゼットで見つけ、これ凄くカッコいい!ちょうだい!と祖父に言ったら、嬉しそうに話をしてくれた時着た姿を褒めてくれた時を着る度に思い出します。

 

 

物本体が持つ上質さもとても大切だけれど、そこから紡ぎ出されたストーリーが、人の気持ちがプロダクトを完成させる。

 

何より大切で、何より欠かせない大切なモノです。

 

ま、だから何だって話だけど。